ラジコンみたいなスピード

miura_e2005-12-03

土曜。月曜日有給が取れた土曜。京都へ行こう。紅葉見に行こう。
11時出発、うた歌い、飯食い。快晴の下、道路を挟む山は紅葉して赤と黄と緑の迷彩。
京都東ICに着いたのは3〜4時、次は京都ICだろうと通過する。ところが次に現れたのは茨木IC(先ほど調べたら京都南ICがあるようだが記憶に無い…)、しかたないのでまだ明るいしもう少し走ることにした。そしてたどり着いたのは商いの街、大阪。
「まいど」
高速代は思ってたより安く、袋井−大阪\5000位(頼りない記憶による)
苦手な3車線をなにわナンバーに囲まれながら走る。少しして気づいたが、路駐車に一車線つぶされていたが本来は4車線のよう。街をさらっと徘徊し、いい感じの場所にあった東横インにチェックインする。
歩いてみよう。あてが無いのでとりあえず大阪駅へ向かう。メインストリートからどのくらい離れているのか、オフィスビルのような大きい建物がチラホラたっている、ひとけの無い薄暗い大通りを寒さに耐えながら歩く。上着もって来るべきだった、もう12月だ、夜は冷える。
ひとけのある道を選んで進んでいくと、黄と青に輝く通りに行き着く。並木たちが誰かに電球を巻いてもらい夜まで光合成をさせてもらっていた。おれはカップルたちの視線を軽快にかわしながら通り過ぎる。
その並木道を出たところに地下鉄を発見。ワープ。
地下鉄梅田駅から出ると人ごみ、少し流れに乗って歩いてみたがうまいこと皆散り散りに消えていき最終的に数人の流れになっていた。何処に消えていくのだろうか、、道の先に目をやってもにぎわった光は見当たらなかった。
駅前に戻り、先ほど見つけたツーリストオフィスに入る。地図ゲット、道頓堀へ行こう。梅田駅からわき出てくる人ごみをかき分けて再び地下鉄へ。
なんば駅を出て少し歩くと道頓堀。道頓堀橋にはニュースで見たガードが設置されていた。橋の景観を見事にぶち壊し、グリコの青年も苦笑い。にぎやかな光と声に囲まれたとおりを散策。くいだおれ人形を激写。しばしふらふら歩いて雰囲気を堪能。やはりくいだおれの街ですから、本家っぽいたこ焼き屋でたこ焼き、カニ道楽のおもてで焼いていたズワイガニ2切れを食す、オトナ食いだ。
貧乏人は満足してホテルへと戻る。
翌朝。
京都をみて帰ろうと名神高速を走っているはずのおれは、なぜか山道を奈良へ向かって走っている。なんかもう道に迷ってる気すらしない。要所要所にある看板をみながらなんとなく行きたい方向に車を走らせる。途中雪が降っていた。
「剣聖の里へようこそ」。奈良公園を素通りし、柳生に着いたのは10時くらい。バカボンドでおなじみ(?)柳生石舟斎がいた地だ。
「今日は日曜だよね?」
なんど自問自答しただろう。観光客が一人もおらぬ。ちょっと林の奥のほうに一刀石という、中央から2つに割れている巨石があるのだが、怖い、暗い、熊とか物理的にも怖い。昔、柳生宗厳(石舟斎)さんが修行中この戸岩谷という場所にわけ入ったところ天狗がいたので試合をし、その時、宗さんが天狗と間違って切ったのがその一刀石だと言う。約7m四方ほどの巨石が真っ二つになっている。それを見てなぜかルパン3世ゴエモンが頭に浮かんだ、「斬鉄剣が…」とか言っていた。怖いので足早に立ち去る。
肝心な天狗と宗さんとの勝敗は分からなかったが、そんな言い伝えが残るほどすごい人たちだったのだろう。と思いながら柳生名物らしい茶粥を食う。さっぱりしてて中々おいしかった。
国道25号線の終点から東名坂高速へすっと入っていく。そんな車を横目におれはやせ細っていく国道にそれる。金がそこをついていたので、銀行ATMを探しに市街地へ向かう。途中看板に「鈴鹿」の文字、「すずか」聞き覚えのある音。
コンビニで金をおろし、スズカサーキットを観に行く。スズカサーキットは遊園地と一体となっていた。おれはサーキットを観に来たのであって一人寂しく観覧車に乗りに来たわけではない。分かってるな。
目で訴えながら遊園地入場券を買う。夕方だったので安く、1000円で入れた。久しぶりの遊園地、ベニーランド以来だ。小ぶりの遊園地だがそれにしてもココも人が少ない。でもまぁ皆楽しそうですなあ。サーキット関連がやはり多いようだ。楽しそうだ。。。テンションが静かに上昇、顔がにやける。間違ってなんか乗り物に乗ってしまいそうな気がしだしたので走って奥のサーキット場へ向かう。
轟音を立てて走り去るバイク。おれはレースゲームは好きだがテレビでレースをやってても好んで見たりはしない、ニュースや何ならでチラッと見る程度。肉眼に入ってきたその光景にはすっかり圧倒された、一瞬で目の前を通り過ぎるバイクに人が乗っているということが信じられなかった。危ない、こけたらどうなっちゃうんだ??
17時、曇り空が暗くなり始めていた。安全運転で帰路。こんどは四国上陸したいなぁ。
写真は柳生山王台ふもとにあるお店の横で出会った風景。居場所を失った抹茶ソフトの模型が隅のほうに追いやられ、長い月日をかけ地中に埋まっていっているよう。ちょうどモナカ部が隠れ、緑の巻き巻きだけが顔を出している。位置もくすんだ色も絶妙だった。