今日は天気がよかった。イエローハットへウォッシャー液を買いに行った帰り、遠くにドデーンと胸を張る富士山が見えた。近場にあるはずの周りの山々を軽く超える圧倒的な存在感。あそこからここを眺めたい。
富士に行けない欲求不満を100円ショップにぶつけ、気味の悪い笑顔で商品の数を数え上げた青年に2300円を渡す。
部屋の片隅にあるサイゼベリアと言う観葉樹に100円ショップで買ったウサギを担いだアフリカ人を迷い込ませた。
大掃除をし、きれいになった部屋でヘッドホンして仕事のことを考えたり、ボーっとすごす。笑点を見逃し落ち込むが、あるあるを見て元気を取り戻す。
話は変わるが、最近日本で子供連れ去り事件が多発している。そのことを受け、この間ニュースでで誘拐にあったときの対処法を紹介していた。世界的に活動している団体だったと記憶しているが、その対処法が少々気になった。誘拐にあったときの叫び方についてだが、実際にお手本として叫んでみせたおねえさんは、低い声で「アー」と重々しいオペラ歌手のように発声した。「腹式呼吸で」とか言っていた。どこのお偉いさんがどんな理屈でこの方法を進めているのか分からない、遠くまで聞こえる周波数だとかその程度なわけはなかろうが。もしおれが部屋でボーっとしているときに外から「アーーー」っという低音の声が聞こえてきたとしても、がんばっても「良い声してんな」という感想が出る程度であろう。また別の角度から見ても引っかかる点がある。犯人の脇に担がれ車へ運ばれる6歳くらいの少年がおなかに手を当て「アーーー」と良い声を発しているところを想像してほしい。どうだろう、危機迫る少年とは裏腹に、非常に面白い画になってしまう、そんな気がするのはおれだけだろうか、ええ、おれだけだろう。これはおいといて、定着するまでが大変だろうし、定着したらしたでオペラ歌手を夢見る少年にとっては、うかうか発声練習もできないという小さいとは言えない問題が生じてくる。人間が本能的に出る「キャー」が一番分かりやすくていいと思いました。